
005. 面白い雑学:眠る花たち
なぜ花は眠るのか?
夕暮れ時に庭を歩いたことがあるなら、日が沈むとすぐにいくつかの花がまるで「シャッター」を閉めるように閉じていくのに気づいたはずだ。これは単に光だけの問題じゃない。種ごとに異なる、複雑な体内時計による面白い現象なんだ。夜明け前に目を覚ます早起きな植物もあれば、ヨルソケイ(ナイトジャスミン)のように、僕たちがベッドに入る頃にようやくパーティーを始めるものもある。
花びらの下では一体何が起きているのか?
すべては細胞レベルのシンプルな数学と化学に集約される。このプロセスは「就眠運動(しゅうみんうんどう:ニクティナスティ)」と呼ばれていて、その仕組みは次の通りだ。
夕方:花びらの細胞内の酸性度(pH)が上昇する。これにより、花びらの「外側の皮膚」が内側よりも早く拡大する。その結果、花は内側に曲がることを余儀なくされて閉じるんだ。
朝:最初の光が差し込むとpHが低下し、今度は花びらの内側の細胞が急速に成長し始める。これが、花を外側へと押し広げて満開にさせるんだ。
なぜそんなことをするのか?
これは単なる休息じゃない。純粋な生存戦略なんだ。
防寒:クロッカスやチューリップのような春の花は、夜に身を包み込んで内部の熱を閉じ込める。
乾燥した花粉:スミレやカタバミなど多くの種は、夜露や雨で花粉が台なしになるのを防ぐために、頭を垂れたり花びらを固く閉じたりする。
ビジネスパートナー:植物は、お気に入りの授粉媒介者が活動している時にだけ「店」を開く。昼咲きの花はハチを待ち、夜咲きの花はガのためにエネルギーを温存しているんだ。


